先輩社員の声VOICE
開発設計課
西沢 広明
2016年入社
営業と製造の間で、要望を形にする
要望の背景にある課題を捉える
製造部開発設計課に所属し、新商品の開発や既存製品の改良設計、お客様からの特注機の設計を担当しています。構想段階から詳細図面の作成まで一貫して関わるため、製品の完成度を左右する重要な役割だと感じています。

設計の仕事で特にやりがいを感じるのは、新しい設計の方向性についてメンバー間で話し合い、要件を満たす形状や仕組みへの合意が得られた瞬間です。お客様から難しい提案を求められる場面も、前向きに向き合うようにしています。その要望をどうすれば実現できるか、背景にはどんな課題があるのか、他の案件でも同様のニーズがあるのではないか。そうした問いの中に、自分や会社の技術力を高めるきっかけが詰まっていると感じています。
コミュニケーションが設計を磨く
設計の仕事で日々意識しているのは、前後の工程との密なコミュニケーションです。設計は営業と製造の中間に位置するポジションであり、営業から共有されるお客様の要望を具体化し、製造が実現できる形に変換して伝える役割を担っています。どのような意図でその仕様になっているのか、どこに優先順位があるのかを正しく理解しなければ、設計として成立させることはできません。そのため、関係するメンバーと情報をすり合わせながら進めることを大切にしています。

もう一つ意識しているのは、「なぜその要望が出ているのか」を考えることです。どんな機械も意味のある部品の集合体であり、それが解決する課題、なぜその形状なのかといった本質的な意味合いまで踏み込んで考えるようにしています。表面的なリクエストだけを受け取るのではなく、背景にある目的まで理解することで、より本質的な設計につながると考えています。単なる形状の対応ではなく、全体の構造と意味を捉えながら設計すること。その積み重ねが、製品の価値を高めていくと信じています。
視野が広がるほど、設計は深くなる
設計業務を通じて強く実感しているのは、周囲を巻き込みながら進めることの大切さです。仕組みをうまく活用してメンバーの知見を引き出していくことで、一人で考えるよりも仕事のスピードと深みが格段に増します。設計は一人で完結する仕事ではなく、多くの人の視点を取り入れながら、より良い形を探っていく仕事です。その意識が身についてから、自分の設計者としての視野も大きく広がりました。営業や製造の考え方に触れる中で、設計という仕事の可能性がさらに広がっていくことを感じています。

試行錯誤から生まれた変化
設計業務を始めた当初は、構想を十分に整理しないまま設計を進めてしまい、手戻りが発生することがありました。要件の洗い出しが甘く、具体的な形にして共有したときにメンバー間で認識のずれや漏れが生じていたことが原因でした。
そこで、いきなり構想設計を始めるのではなく、まず必要な情報を俯瞰して整理することから始めるようにしました。機械が扱う対象物やその条件、動力部分や外装の仕様、安全性、メンテナンスのしやすさ、設置条件など、大きな分類ごとに項目を細かく洗い出し、メンバーと確認しながら仕様を固めていきました。また、なぜその形状になるのか、どこに課題があるのかを言語化し、図面だけでは残せない検討の経緯を資料としてアウトプットすることにも取り組みました。
その結果、構想設計の迷いがなくなり、メンバー間の共有もスムーズになりました。うまくいかなかった場合も原因を追いやすくなり、改善のスピードが上がっています。現在では、設計を一つの仕組みとして捉え、個人の経験だけに頼らないプロセスを構築することを意識しています。今後はさらに技術力を高め、より複雑で難易度の高いシステムにも対応できる設計体制を整えていきたいと考えています。