はじめまして。モキ製作所で商品設計・開発を担当している松本です。開発チームの一員として、製品の設計や試験などを担当しています。
趣味は山登りで、休日には自然の中で過ごす時間を楽しんでいます。
今回ご紹介する焚火台「六火(MUKKA)」は、試作と試験を重ねながら開発してきた製品です。思うような結果が得られず設計を見直したこともありましたが、一つひとつ課題を解決しながら完成へと近づけてきました。
開発の中でも、私自身が特に時間をかけて取り組んだのが、今回ご紹介する100時間耐久試験です。
焚火台は、炎や高温に繰り返しさらされる製品です。図面や試作だけでは分からないこともあるため、実際に長期間使用した後の状態を自分の目で確かめたいと考え、この試験を実施しました。
この記事では、100時間耐久試験を行った目的や試験方法、そして100時間使用した後の状態をご紹介します。

なぜ100時間試験を行ったのか
製品の耐久性を確認するには、実際の使用環境に近い条件で評価することが欠かせません。
熱による影響は、一度の使用ではなく、繰り返し使用することで現れる場合があります。そのため、短時間の燃焼だけでは確認できない変形や組立性の変化を把握する目的で、100時間にわたる耐久試験を実施しました。


試験内容
今回の耐久試験では、燃焼時間を100時間に設定しました。
一般的な使用を想定し、「1回の焚き火を約5時間」「年間5回使用」と仮定すると、およそ4年間使用した燃焼時間に相当します。
使用頻度や一回あたりの燃焼時間は人それぞれですが、繰り返し使用による熱の影響を評価する目安として、この条件を設定しました。
試験期間(2026年7月)は真夏と重なり、炎の熱も加わって厳しい暑さの中での作業となりました。汗だくになりながら薪を投入し、燃焼状態を確認する場面も少なくありませんでした。


100時間後の状態
実際の状態もご覧いただきながら、試験結果をありのままお伝えします。

100時間燃焼した結果、表面には焼け色や使用感が見られ、一部の部品には熱による変形も確認されました。
一方で、板厚や材料の選定に加え、部品同士が互いの変形を抑え合う構造としたことで、組立性に影響する部位の変形は想定どおり小さく抑えられました。
開発段階で目指したのは、変形をなくすことではなく、繰り返し使用しても組み立てやすさを維持できる設計です。100時間耐久試験では、その考え方が結果として確認できました。
まとめ
耐久試験は、私たちの品質への考え方を形にした取り組みの一つです。自分たちが納得したものだけをお客様へ届けたい。その思いで、実際に火を入れながら一つひとつ確認を重ねてきました。
これからこの焚火台を手に取ってくださる皆さまにも、炎を囲みながら、それぞれの時間を楽しんでいただけたら嬉しく思います。
そのためにも、私たちはこれからも実際に火を入れ、確かめ、改善を重ねながら、長く愛用していただける製品をつくり続けていきます。

(記事執筆:開発設計課 松本)