祖父母の家から受け継いだ、“火のある時間”という文化

日野さんが薪ストーブのある暮らしを思い描くようになった原点は、幼い頃に祖父母の家で体験した“火のある時間”でした。
祖父の部屋にあった薪ストーブのぬくもりや、家族で火を囲むときに流れるゆったりとした空気が、今も鮮明に残っているといいます。
現在の暮らしは、東京と栃木を行き来する二拠点生活。栃木の家は、家族が心地よく集まれる場所として建て直しました。
その中心に薪ストーブを置くことは、家族の思いや過去の記憶から考えても自然だったと話します。
自然素材でつくった家に火が入ると、落ち着いた雰囲気になり、「祖父母の家で感じていた空気を少し思い出します」と日野さんは話してくれました。
雑誌で出会った一台が、ストーブ選びの道しるべに
モキ製作所との出会いは、お母さまが読んでいた雑誌『チルチンびと』でした。
その誌面に載っていた薪ストーブを見て、日野さんは強く惹かれたといいます。
「薪ストーブといえば北欧メーカーのイメージが強かったので、“国産でこんなストーブをつくっている会社があるんだ”と驚きました。」
後日いくつかのストーブショップを回り、北欧製のモデルとも比較しましたが、“これだ”という決め手には出会えずにいました。
そんな中で、モキ製作所のストーブは雰囲気が落ち着いていて、生活に自然と馴染む印象があったと話します。
デザインと実用性。その両方を満たしてくれたストーブ

導入の決め手は実用性でした。
「広葉樹も針葉樹も燃やせる自由さが魅力でした。敷地内には杉が多いので、使える薪の幅が広いことは大きかったです。」
ほかにも、
- 住宅になじむシンプルなデザイン
- 「無煙燃焼」「茂木プレート」など独自技術の安心感
- 家全体を暖める暖房力
といった点が導入の後押しになったといいます。
また、モキ製作所が放置竹林問題や廃プラ処理問題など環境課題に向き合った製品づくりを行っていることにも好印象を持ったとのこと。
「こういう考え方の会社なら安心して使える」と感じたといいます。
炉台や炉壁にはお母さまの提案で地元で昔から使われている大谷石を採用しました。耐熱性が高く、雰囲気もよく、ストーブとの相性が良いところも気に入っているそうです。
観音扉の扱いやすさが、火との距離を近くしてくれる

使い始めてまず感じたのは扱いやすさです。初めて来た友人でも、簡単に火をつけられると言います。
観音扉は便利で、安全面でも安心感があります。
「小さな甥が遠くから枝を投げ入れて遊ぶんです。火に直接触れないので安心ですし、大きな薪もそのまま入るので扱いやすいですね。」
炎が育っていく様子を眺めていると、ストーブの前は自然と“特等席”になります。寒い日には、誰もがその場所を取り合うほどだと笑います。
四季とともに過ごす。剪定した枝を使う薪の楽しさ

この家では薪の多くを敷地内でまかなっています。
梅や金木犀の剪定枝、伸びる竹、近隣で手に入る杉など、自然の流れの中で集まる木を大切に使っているといいます。
「自然の恵みをありがたく使わせてもらう感覚です」と日野さん。
剪定した翌年、その木で暖をとる――そんな循環が、この家に四季の移ろいを教えてくれるといいます。
「梅の香りを楽しんだ翌年に、その枝で冬を越す。その流れがすごく気持ちいいんです。」
薪ストーブがあることで、季節と一緒に暮らすという感覚がより深まりました。
火を囲むと、家族の時間の流れが少しゆっくりになる
薪ストーブに火を入れると、家族は自然にストーブの前へ集まります。
「“最高〜!”って言いながら集まってきますね。」
火を囲むと会話が生まれ、ゆったりとした時間が流れていきます。この家を訪れた友人も「また来たい」と言ってくれることが多いそうです。
火のある場所が、家族や人をつなぐ“場”になっていると感じているといいます。

日野さんが感じる、薪ストーブの良さ

最後に、これから薪ストーブを検討されている方へメッセージを伺いました。
「薪ストーブは、人と人をつなぐ“ザイル”のような存在だと思っています。火を囲むと、家族の時間も、友人との距離も自然と近くなるんです。」
手間はかかっても、それ以上に得られる豊かさがある。自然とつながる感覚や、火があることで生まれる静かな時間。
「モキ製作所のストーブなら安心して使えると思います。」
日野さんはそう言いながら、火のある暮らしの楽しさを語ってくれました。
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